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平成30年 校長年頭所感

                                                                                        平成30年1月5
                                          平成30年  校長年頭所感
                                                                                    校 長  青 木  経

 新年あけましておめでとうございます。
 元号である「平成」を1年間通して使うのも今年限りであり、歴史的にも一つの大きな節目であるに違いありません。昭和生まれの私にとって、「平成」の次の時代の夜明けまで教員生活が続けられるのも感慨深いものがあります。

 さて、皆さまは新しい年をどの様な気持ちで迎えられたことでしょうか。私は、上野の東京文化会館にて、高揚した気持ちで新年を迎えることができました。ベートーヴェンは生涯9つの交響曲を書きましたが、その全曲を一日で演奏するコンサートがありました。始まったのが昨年12月31日の午後1時で、あの有名な第番の「歓喜の歌」の演奏が終了したのが午後11時55分。指揮者の小林研一郎氏の「今年1年間が皆様にとって一番幸せな年でありますように」の言葉に見送られて会場を後にしました。

 この企画者の一人である作曲家の三枝成彰氏は、ベートーヴェンについて次のように述べています。「モーツァルトまでは、音楽を商品とする職人であったが、ベートーヴェンは既存の形を認めず、絶えず前進することを前提とする新しいスタイルやオリジナリティを追及してやまなかった芸術家である」三枝氏の考え方には全面的に賛成できないところもありますが、音楽の分野において一つの新しい方向性を示したのは間違いありません。時空を超えて愛され続ける音楽を創造し、力強い人間賛歌ともいえるシラーの詩を音に乗せたベートーヴェンの先駆性と感性に改めて私は感動しました。

 1月2日には、歌舞伎史上初の慶事として、名門・高麗屋の「親・子・孫3代同時襲名」が実現しました。襲名に当たり2代目 松本白鴎は「歌舞伎は継承と言われますが、芸はその人一代で終わり。素質も個性も魅力も全部違う。アマチュアの挑戦者ではなく、プロの挑戦者でありたい。アーティスト(芸術家)ではなくアルチザン(職人)。手に芸をつけて新たな名前でスタートします」と誓いの言葉を述べています。2代目 松本白鴎は75歳の歌舞伎役者として、あえて芸術家ではなく職人であると宣言しているのです。

 翻って、私たち教職員は、どのような意識で自分たちの職業と対峙することが求められるでしょうか。子ども達を相手にした職業として、必要な資質があるはずです。一人の人間として個性が違っているのは勿論ですが、一人の魅力ある人間として磨かなければならない資質は何か、どのようにして磨くのか、常に問われています。私たちは芸術家ではありませんが、感性を磨き表現力を身に付けなければなりません。教職員は職人ではありませんが、授業を進めるプロとしての挑戦者であり続ける必要があります。

 義務教育学校が創設されて3年目を迎えようとしています。よりよい教育を目指し、私たちにできることは何か。不可能を可能にするのは、常に前を向き、挑戦者でいることです。地道な努力の積み重ねこそが、新しい教育の在り方を創造することを念頭において教育活動を推進する所存です。
 本年もご指導・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。



 平成30年度の教育活動を踏まえ、3学期の重点項目を上げます。


1、本年度の教育活動をどのように総括するのか
 ・義務教育学校としてふさわしい教育課程は何かを第1に考え、修正しながら取り組んでまい
  ります。

2、新しい学習指導要領の考え方をどのように生かすのか
 ・前期課程では、全教科を貫く考え方に基づき、現状の教育活動にどのように取り入れていく
  のかを考えていきます。
 ・後期課程では、自分(教科担当教諭)の教科指導をどのように変えていかなければならな
  いかを視野に入れた授業計画を組み立てていきます。

3、英語と市民科のカリキュラムづくり
 ・英語については特に5・6年生の週2時間の内容を本校独自のカリキュラムとして作ってい
  きます。また、後期課程とのつながりを重視し、後期課程の英語教師と連携しながら学習活
  動を進めていきます。
 ・市民科については、学校独自の週35時間のプランの素案を作ります。また、現在の9年間
  を通したキャリア教育に加え、義務教育学校として特色を作りやすい「異学年交流」の内容
  を充実させていきます。その際に、学習活動を通して学力の定着を図る内容なども考慮し
  てまいります。

4、3学期を学年総復習の時期と捉える
 ・4月からの進級に備え、各教科において特に重点的に指導する内容を学力調査結果など
  から分析し、いつ、何を、どのように取り組ませるかを明らかにして公表します。

5、特別支援教育を学ぶ
 ・4月から品川区全中学校・義務教育学校後期課程において特別支援教室が開設されま
  す。また、同時に本学園では後期課程の特別支援学級の開校に向け、教育環境の整備を
  進めているところです。効果的な指導の実現を目指し、教職員全員がインクルーシブ教育
  の内容を理解し、子ども達一人一人に合った教育の推進に向けた意識を高めていく所存で
  す。

6、引継ぎに必要な材料を揃える
 ・来年度を受け持つ教員集団に役立つリストを作成し、誰が引き継いでも、誰が見てもわか
  るような資料を整えておきます。

7、校内研究を授業と結び付ける
 ・本年度も残すところ1回の授業となりました。まだまだ、不十分な点はありますが、義務教
  育学校づくりの一環として捉え、研究を教員一人一人の自らの実践につなげ、児童生徒に
  還元していくようにしていきます。

8、1月26日(金)の平塚すこやか園の研究発表に全面協力する
 ・物理的な支援は勿論のこと、連携校としてまた、教育活動の一環として本学園の子ども達
  の精神的な成長を促す研究活動を積極的に応援してまいります。
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